Dr.STONE ドクターストーン! 爽やかでバカアツい遠未来冒険譚

Dr.STONE 1 (ジャンプコミックス)

■2018年最大にホットな痛快作。今読んで欲しいマブな逸品

 

面白い漫画は何ですか?と聞かれれば松本大洋や久野瑶子の作品を真っ先に挙げる私だが、この作者らの作品が普段漫画を読まない方々に非常に勧めづらいものであることは否めないのも確かである。

内容如何より、癖が強いのだ。作家性と言うべき線のタッチ、展開やコマ使いに慣れるまでやや時間もかかるだろう。

だが、漫画好きな友達から激アツな推薦をもらい、手に取ったこの作品『DR.STONE ドクターストーン』は割と色んな人にゴリ推しできる作品のうちにカウントしている。

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仮面ライダージオウ〜平成ライダー記念作に思うちょっと残念なこと〜

 

仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー


仮面ライダージオウ
、めちゃんこ面白いっすね!!

 

やっぱ「ハイーお祭りです!ガワのバトルです!喜んでください!」の方向性より、ちゃんと各過去作が本来持っていたテイストを汲んだ話で視聴者を引っ張る方が好きだ。

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イコライザー2 マッコール先生による道徳の時間!道を示す者としてのイコライザー

 

先日、久々の友人と映画を観た。

 

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引用元:

https://eiga.com/movie/89517/photo/

 

この前作、イコライザーアントワーン・フークア監督、2014年)のDVDを貸した親しい男と共に劇場へ向かう。非常にワクワクした。一作目のは一度観た後気がついたらもう一度再生していた(あ…ありのまま今起こったことを…)ほどにメチャ好きな一作だったから。

 

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星野源 走り続ける洒落な男の『アイデア』

星野源『アイデア

アイデア

一度ダウンロードしてからしばらくぶりに楽曲を再生。初めて耳にした時はピンと来なかったけど、これは稀に見る(聴く)軽快な傑作だと思った

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九井諒子を語らば~⑶シビアかつ寛容な❝世界❞観 楽しさと戸惑いの異色作

■ちょっとした異色作『ひきだしにテラリウム』

 

ひきだしにテラリウム

 

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

『ひきだしにテラリウム』イースト・プレス、2013年)は九井諒子の三冊目の短編集である。

今までとはやや異なる趣のアブノーマルな香り、若干の危ういテイストが含有されている~というのが初見時の感想だった。間違いなく面白い…んだけど、今までの無難かつ高密度な話構成には始終していないぞ、というのが明らかに分かる。

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吉田まほ『就活狂想曲』辛いのが分かるのに笑える!圧倒的なモーションセンス

おはようございます。アベニティです。

 

4~5年前、眠れぬ夜のネットサーフィンで「YouTubeに上がるショートアニメ」を見漁っていた年が私にはあった。

その頃のYouTubeは今のように誰でも動画の投稿が出来る状態になくて(むしろ“視聴者側も積極的に巻き込んでいくコンテンツ”という状態ではまだニコニコ動画の方に軍配が上がっていた)、比較的高クオリティのものが簡単に発見できたという意味で良い時期だったと思う。数はなくとも、ホラー、ギャグ、恋愛、郷愁を誘うもの…と見る者をどこか安心させる作品で溢れていて、おセンチな年頃の心をそっと癒してくれる作品も数多見つかった。

そんな中で、とても印象的で鮮烈に記憶に残った作品がこの一作。吉田まほ『就活狂想曲(2013年)だ。

 


アニメーション「就活狂想曲」

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『カムヤライド』運命の三男児!!久正人の新作ヒーローもの

漫画家・久正人の最新刊が出ました。その名も『カムヤライド』。書店でたまたま見つけて購入。久々にグッと来そうな久漫画、ちょっとわくわくしながら読んだ。

カムヤライド 1 (乱コミックス)

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