安室透!!ファンが無敵にした男

劇場版名探偵コナン ゼロの執行人 (通常盤) (Blu-ray)

 

今週のサンデーの表紙は『名探偵コナン  ゼロの日常[ティータイム]』より安室さんです。アムラー(安室ファンを勝手にそう呼んでいる)の皆さんは是非お近くのコンビニ等でお買い求め下さい。応募者全員サービスもあるってよ!!

 

 

さて、この号のゼロ日は二本立てで。それぞれどんなお話なのかなと思って読んでみれば「風見さんが安室さんとカレーを食べて辣さ負けする」「安室さんがいつものアメコミヒーローばりの超人っぷりを見せて事件を追う→現行犯逮捕でミッションコンプリート」という内容だった。

 

まぁどちらも若干無難な印象で。ゼロの日常[ティータイム]はいつもこんな風だとは知っていたけど、若干の肩透かし感あり。

 

だが、これも安室人気の賜物なんだろう。逆に言えばこういった内容でも(+応募者全員サービスで)ファンが喜んでくれると出版社に見込まれた無敵の男である。

 

そういえば初夏には、映画のヒットだけでなくまさかの安室の本名・降谷姓のハンコが売れまくると言った事態にもなった。どういうことだ。

 

そこまでの人気を誇った劇場版、一体どんな内容だったっけ。ちょい前になるが、その時の感想を書き起こしてみる。

 

◼︎ゼロの執行人!ハイパーキャラMOVIEの誕生

 

東京サミット開催の地となる東京湾の新施設「エッジ・オブ・オーシャン」。
サミットが開催される5月1日にはおよそ2万人もの警察官が出動するという超巨大施設で、大規模爆破事件が発生!
そこには、全国の公安警察を操る警察庁の秘密組織・通称「ゼロ」に所属する安室透の影があった。
秘密裏に動く安室の謎の行動に違和感を禁じ得ないコナン。現場の証拠品に残された指紋から犯人はかつて
警視庁に在籍していた毛利小五郎と断定されてしまう!
小五郎の逮捕を巡って安室と敵対し始めるコナンは過去に安室が容疑者を自殺に追い込んだ事があるという奇妙な事件の話を聞く。
そして小五郎の起訴が決まろうとしたその時、厳戒態勢の東京都内で、同時多発的に不可解なテロが勃発!

引用:http://d-conan.jp/movie22/story/

 

公式サイト、あらすじからしてテンションが高いぜ!!

 

〜〜〜「観に行った人、老若男女問わず安室透の女になる!」との噂を聞きつけどんなものかと鑑賞したが、結果終了時には「安室の女にはならなかったけど私たち“日本”になったよね!」と一緒に観た人と笑いあえるような作品になっていた。シリアスなお笑い要素(ハイパーカーチェイスシーン含む)の質といい、コナンの映画ではかなり高水準な出来だったんじゃなかろうか。

 


国の機関一つ潰してしまう程の憎悪の発端をコナンと共に観客に追わせ、そこで正義の名の下権力に踏みにじられる人々の悲哀を描き出す。“公安”という本編で何でもありをやってきた組織の虚を突く(ストーリー上のガバを利用する)攻めの姿勢や良し。


もはや安室透に出来ないことを探した方が早いのでは…?と思わせるスーパーマンっぷりには割と失笑するとこもあったけど、テンポが停滞してきたところで画的な面白さを繰り出してくるタイミングが思いの他良かったので◎。

 

ワイスピにシンゴジラ、M.I.シリーズと様々なアクション大作からの引用も無邪気さを感じるくらいで丁度いい。


往年のコアファンからすれば、「あの人を囮にするのはちょっと無理あるよな…?」みたいな苦言があったりもするようだが、一本の映画として観た時丁度いい具合にお腹一杯になる作品だと思いました。〜〜〜

 

最初の登場時よりも明らかなパワーアップが銀幕にて確認され、「…いやもうあんた一人で全部何とかなるやろ!!」と言いたくなるほど、安室透は根強いファンによってここまで無敵になったのだろう。言い忘れてたけど今月号の応募者サービスはおすわりぬいぐるみ(3点で3980円)みたいです。アムラーの皆さん!どうかこの頃流行りの転売ヤーから買う羽目になる前にぜひ!

 

(聞いたところだと安室透は強ファンの目標だった100億の男にはならなかったみたいだけど、興収86億3000万円で上半期ナンバーワンだってよ!)

 

(おしまい)