漫画

刃牙…2018年版アニメで良過ぎた2クール目の4話・5話

刃牙の2018アニメに関しては、何より最初に特報で見た時のテンションの高揚が忘れられない。えっ、2018年の今最凶死刑囚編をやるの?!?!という意外性。原作で言うと『バキ』の1巻から19、20巻くらいを指すところだろうか。 この前のアニメ化が「地下闘技…

Dr.STONE ドクターストーン! 爽やかでバカアツい遠未来冒険譚

■2018年最大にホットな痛快作。今読んで欲しいマブな逸品 面白い漫画は何ですか?と聞かれれば松本大洋や久野瑶子の作品を真っ先に挙げる私だが、この作者らの作品が普段漫画を読まない方々に非常に勧めづらいものであることは否めないのも確かである。 内容…

九井諒子を語らば~⑶シビアかつ寛容な❝世界❞観 楽しさと戸惑いの異色作

■ちょっとした異色作『ひきだしにテラリウム』 ひきだしにテラリウム 作者: 九井諒子 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2013/03/16 メディア: コミック 購入: 1人 クリック: 46回 この商品を含むブログ (69件) を見る 『ひきだしにテラリウム』(…

『カムヤライド』運命の三男児!!久正人の新作ヒーローもの

漫画家・久正人の最新刊が出ました。その名も『カムヤライド』。書店でたまたま見つけて購入。久々にグッと来そうな久漫画、ちょっとわくわくしながら読んだ。

映画『愛しのアイリーン』 みっともなくも克明に描かれる「愛」の形、齎された悲劇

『愛しのアイリーン』は最初に予告編を目にしたときから観たかった作品の一本だった。『ヒメアノ~ル』(2016年)『犬猿』(2018年)の吉田恵輔監督が、『真説ザ・ワールド・イズ・マイン』(2006年)の新井英樹の漫画を映像化するという大ニュース。もうそ…

ジョジョ7部 永遠!!その血の運命と荒木先生のアクティブな物語

こんばんは。アベニティです。 始まりましたね。ジョジョ5部アニメ。まるでお洒落とジョジョ愛の粋を尽くしたような特報が流れた頃から大いに期待を寄せておりました。 私の家にはテレビが無いので10日のネトフリ配信を待つこととなりますが、それまではハン…

九井諒子を語らば〜⑵ 諦観のないストーリー

「九井諒子を語らば」、前回は九井諒子作品との出会いについて述べて終わってしまったので、今回はもう少し内容に突っ込んで書きます。前に⑴を書いたのが10本ブログを公開してからだったので、今回も⑴から10本の区切りで。 と、いうわけで誰にも頼まれてない…

鬱、パニックと初体験 永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』

本書は作者自身の壮絶な拒食・過食体験と、「コミュニケーションへの挑戦」としてレズ風俗へ駆け込んだというエッセイ漫画である。 一時期よくネットで話題になっていたので読んでみたが、結構ストレートに自身の過去、失敗、性の本質が綴られていて良い意味…

久野遥子〜 側にある、健全な規格外

漫画家でありアニメーターである久野遥子の『甘木唯子のツノと愛』 を最初に手に取ったのはいつだったろうか。とりあえず、短編それぞれの読了感のヘビーさに壮絶なビックリを覚えながらページを捲っていた記憶があって、読み終わったら「今期ベストの漫画で…

僕のヒーローアカデミア vol.20〜集大成的な高揚感。

夏休み期間というだけあって8月〜9月にはさまざまな漫画が刊行されましたが、個人的にばっちし心に残る一冊といえば『僕のヒーローアカデミア vol.20』。ヒロアカ、本当に大好きなのでジャンプを手に取っても飛ばし読みして単行本を待っているレベルなんです…

アレンとドラン〜本人にとって大事件、誰かにとってのエンタメ

こんにちは。アベニティです。 先月、待ちに待った漫画の最新刊が出ました。麻生みことの『アレンとドラン』2巻。待ってた…。女性版『モテキ』というべき軽快なサブカル青春譚、本当に楽しみにしていて! 1巻発売より約1年半弱。我ながらちょっと辛抱したな…

溢れ来る異物感〜宝石の国6巻の面白さ

昨夜から漫画『宝石の国』を読み返していたんですが、やっぱ連載ものというのはどこかでターニングポイントというものが存在していることに気づかされるんだなと。 重要な事実が明かされるとか、または〇〇巻で流れが変わってしまう!とか。宝石の国だと活動…

九井諒子を語らば〜⑴意外とカルトな漫画神〜

私が20幾年の人生の中で「読んで衝撃を受けた書籍」は漫画を含めて三冊である。この数が一般的に多いか少ないかは微妙なところだけど、とりあえずぱっと思い浮かぶのは三冊(そしてその全部がSF・ファンタジーのジャンル)。 ジョゼ・サラマーゴの『白の闇』…

hなhとA子の呪い~哀と欲望の稀有なラブコメ~

出典:https://natalie.mu/comic/news/181535 独特なデザイン、そして珍妙で詩的な台詞回し。漫画『hなhとA子の呪い』はちょっと難解で稀有なラブコメディである。書店で何やらビビッドな表紙を見つけ、帯の惹句に惹かれて読めばこれが面白かった。1巻を読…

内藤泰弘『血界戦線』 無二のアツさとその構造

血界戦線 魔封街結社 (ジャンプコミックス)作者: 内藤泰弘出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/01/04メディア: コミック購入: 9人 クリック: 712回この商品を含むブログ (89件) を見る ■ 内藤康弘 良いところの境界を渡る猛者 こんにちは。アベニティです。…

BEASTARS 私たちの物語

出典:BEASTARS – 文化庁メディア芸術祭 漫画家・板垣 巴留の活躍が目覚ましい。2018年 第42回講談社漫画賞少年部門、第22回手塚治虫文化賞新生賞、第11回マンガ大賞、大賞。他にも受賞多数で、若手としては異例の快進撃で爆走していると言って差し支えない…